KES株式会社
金沢エンジニアリングシステムズ

レナジーシステムで築くサステナブルな未来 技術で挑むエネルギーと環境課題


地球温暖化、資源の枯渇、エネルギー格差——現代社会が直面するこれらの課題に対し、企業の技術力と倫理的責任がかつてないほど問われています。金沢エンジニアリングシステムズが開発した「レナジーシステム」は、単なる燃料再利用装置ではなく、サステナブルな社会を実現するための技術的ソリューションです。

SDGs に貢献する技術

レナジーシステムの設計思想と活用領域は、以下のSDGs 目標と強く関係しています
目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
→ 廃食油という未利用資源を再活用し、再生可能でローカルなエネルギー供給手段を創出。
目標12「つくる責任 つかう責任」
→ 食品廃棄物の一種である使用済み油を燃料として再利用し、循環型社会の構築に寄与。
目標13「気候変動に具体的な対策を」
→ 化石燃料使用の削減によるCO₂排出量の抑制、そして持続可能な燃料供給体系の構築。
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
→ 海外実証(例:フィリピン・ボラカイ島でのJICA 支援事業)など国際的な連携のもとでの実装。

廃食油を未精製で燃料化する独自技術

レナジーシステムの中核にあるのは、未精製の廃食油を90%以上という高比率で燃焼可能にする自動制御混合技術です。従来では不可欠とされた精製工程を不要にし、環境コストを大幅に削減。軽油との混合比を自動で制御することで、安全性と性能の両立を実現しています。

現場に寄り添う設計思想

本システムは、既存のディーゼル発電機やボイラーに外付けユニットとして追加可能。設備を大きく変更することなく、現場レベルでの導入が可能です。これは、「現場に根ざした現実解」であり、金沢エンジニアリングシステムズのモノづくりに対する考え方そのものです。

海外展開と社会貢献:ボラカイ島プロジェクト

レナジーシステムはフィリピン・ボラカイ島において、廃食油を回収・燃料化し、現地の電源や熱源として再利用するプロジェクトで実証されています。このプロジェクトは、観光業による地域経済と環境保全の両立を実現するものとして、現地・日本双方から高く評価されています。

レナジーシステム 開発・実証の歩み(年表)
年度 取り組み内容
2016年 廃食油の燃料化に関する基礎研究を社内で開始。環境負荷の低減とエネルギー循環を両立する技術の模索。
2017年 混合燃料制御技術の研究に着手。未精製廃食油と軽油を自動比率で混合するシステム設計を試作。
2018年 レナジーシステム初期モデルを開発。社内評価および試験運転を実施。
2019年 国内企業とのフィールドテストを通じ、既存ディーゼル発電設備との互換性検証を完了。
2020年 外付けユニット構成として製品化。既存設備への低コスト導入を実現。
2022年 同島内で複数施設に実装展開。レストラン・ホテルから排出される廃油を電源・温水供給に活用。
2023年 SDGs 関連展示会や環境技術フォーラム等にてレナジーシステムを公開、国内外での注目を集める。
2024年 国内の自治体や中小企業向けにモデル導入が開始され、地域循環型エネルギーの構築支援を展開。

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